STILL ILL

ロスジェネ・氷河期世代の雑記帳。

リハビリ 前編

f:id:enjoythesilence:20170927172249j:imageウォルフガング・ティルマンスの世界観をイメージした写真。

 

よーし、小さくはじめたから、プレッシャーゼロ。ストレスフリー。
移住を決心する直接の契機となった今回のオランダ旅。実は、ストレスかかりすぎて、気づいたら適応障害と診断され、その療養の目的もありました。2回目のエントリーでいきなりヘビーな話題ですが、今はもう大丈夫なので、後学のためにも記しておきたいと思います。

 

厚生労働省によれば、適応障害は下記の通りに定義されます:

適応障害は、ある特定の状況や出来事が、その人にとってとてもつらく耐えがたく感じられ、そのために気分や行動面に症状が現れるものです。たとえば憂うつな気分や不安感が強くなるため、涙もろくなったり、過剰に心配したり、神経が過敏になったりします。また、無断欠席や無謀な運転、喧嘩、物を壊すなどの行動面の症状がみられることもあります。
ストレスとなる状況や出来事がはっきりしているので、その原因から離れると、症状は次第に改善します。でもストレス因から離れられない、取り除けない状況では、症状が慢性化することもあります。そういった場合は、カウンセリングを通して、ストレスフルな状況に適応する力をつけることも、有効な治療法です。

www.mhlw.go.jp

 

一般的な理解があまり進んでいないためか、怠け病とか言われたりしている。適応障害こそ(うつ病よりも)「心のかぜ」と言えるのではないか。という専門医の意見があるほど、実はかかりやすい病気なのではないかな。。。

 

さて、発症当時はマジきつかったす。心療内科を受診した際に主治医から「会社の人間関係からくるストレス」と言われ、原因の上司と戦う気力と体力がないばかりか、まず、仕事に支障が出た。思考能力の低下、処理速度の低下で、マルチタスクどころか、判断に時間がかかったり、簡単なAかBの判断さえできない。できないだらけ。自信喪失となることばかり。
それから、目覚めている時は不安でいっぱいになるから、寝るしかねぇ状態になりました。1日20時間は不貞寝してた。ぴーぴーぴーの長渕剛の世界かよ。といまでは、セルフツッコミも可能ですが。

一部の友人に話したところ、感覚がわからないとドン引きされたり、オーバーリアクションを取られたり、さらに落ち込む。唯一の話相手、うつ病経験者の親友に話したら、本を紹介されたりしたけど、弱っている時には本を読むことやテレビを見ることさえできなかったのです。集中力も低下していて、頭の中がオーバーキャパシティになっている!なんていう八方ふさがり。そこで、ひたすら原因から離れることに専念しました。

ひたすら身体を休め、少しずつ外出もできるようになり、数ヶ月が経った頃でしょうか。ストレスの原因とは対峙できるほどではないけれど、徐々に元気が出てきました。本調子まではまだだな、との実感はあったので、そこで一大決心。よーし、仕上げに大好きな国で療養してみますか。

(後編へ続く)